貸出金利の1%割れ

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貸出金利の1%割れ

 銀行の貸出金利がついに1%を下回った。日本銀行によると、昨年末時点での国内銀行のすべての貸し出しに適用される貸出金利の平均値は0.998%となり、初めて1%を割り込んだのである。

今や、公庫で1.61%(雇用継続条件)ですからね。少なくともそれより低金利でないと他の金融機関で借入するインセンティブが働きません。

その結果、1%を下回りましたか。確かに、実感として新規借入で1.3%を切ってきますし、優良企業であれば0.5%も切ってきます。

銀行が資金の仲介に際して負担するコストは変わらないため、利ざやの縮小による収益力の一段の低下が避けられないからである。実際、東京商工リサーチの調査によると、銀行114行の総資金利ざや(国内部門)の中央値は2008年度の0.29%から15年度には0.17%へと大きく低下している。総資金利ざやがマイナスとなった銀行も12行と3倍に増えた。

利ざや0.17%!

ここ数日、顧問先の融資の相談を受けておりまして(銀行も3月決算なので何とか今月中に融資したい)、5,000万円、3,000万円、500万円の融資の話がありました。5,000万円で85,000円、3,000万円で51,000円、8,500円って…

 そうしたなか、銀行貸出市場においては気になる動きが散見される。住宅ローン市場では金融機関による借り手選別の動き、つまり信用度の高い人には貸すが、そうでない人には慎重に対応する傾向が強まっている。企業向けでは信用度の低い借り手への渉外活動を控える動きが静かに台頭している。

 さらに、高額の手数料の獲得が期待できる変額保険や年金保険、投資信託の個人への販売がここへきて活発になっている。外債投資も増えたが、米国金利の上昇に伴って損失を余儀なくされる事態も生じている。

 これらの動きは利ざや縮小のなかでの収益確保策であり、銀行の金融仲介機能は今や崖っぷちに追い込まれているといえる。昨年9月に導入された日銀の長短金利操作は、そうした事態に歯止めをかけることも狙いだったのかもしれない。

 

金融仲介機能が崖っぷちだからと金融商品の販売へと舵を切るのは金融庁長官から怒られるし、どん詰まりですね。どうするのでしょうか。

融資が活発なのは家賃保証を売りにした某販売会社数社から営業を受けた地主がアパート建築するときくらいでしょうか。

それも、早晩…くわばらくわばら。

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関東信越税理士会東松山支部 経理部長
関東信越税理士会埼玉県支部連合会 会員相談室相談員
嵐山町固定資産評価審査委員会 委員

@smoritoshi

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