オーナーズライフvol.51 より
老後の資金は自分で稼げ、というお上のお達しなわけですが。
確定給付型の企業年金だと、積立金の運用に失敗すれば差額は会社が補填する義務がある一方で、確定拠出年金なら毎月の掛金を拠出してしまえば、あとは個人の投資運用責任にできるって寸法です。会社にもメリットがある。
あくまで投資が本質ですから、掛金が全額所得控除対象、運用による利息、配当、売却益は非課税、受取時も公的年金等の控除がある、といった税制面のメリットばかりにとらわれていると、運用損を失念しがちです。
実際、15年度の確定拠出年金の投資実績は約36万人がマイナス利回りとのこと。年金を稼ぐどころか、資産を目減りさせているわけです。
税メリットを享受できる所得規模の方であれば、無理に投資商品を選択せずに、定期預金でOKじゃないでしょうか。手数料分資産は目減りしますし、ほとんど利息も付きませんが、最高税率の方であれば払い込んだ掛金の50%は税メリットを享受できるわけですから。定期預金に預けておくより、所得控除に対する税額と手数料との差額分がメリットです。
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関東信越税理士会東松山支部 経理部長
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嵐山町固定資産評価審査委員会 委員
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