「相続税と贈与税の一体化」について 日税連会長に聞く~税制改正と日税連の取組みについて~

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私も相続時精算課税制度ができたときにお客さんに勧めました。相続税がかからない方でしたのでこれは有利ですよと勧めたのですが、平成25年度の相続税改正でガクッと基礎控除が半分近く引き下げられてしまい、このことにより相続税がかかってしまうことになったわけです。当時は適切な手段を取った人でも、税制改正によってあとから損をしてしまうようなことも含めて考えると、私は、いまのままでいいのではないかと思います。

お年寄りから若い人に財産をシフトすることで経済を活性化しようという目的なのだとしたら、別の方法がよろしいのではないかと思います。

贈与税の基礎控除110万円を生前贈与することによる課税の弊害、お金持ちが生前贈与を利用して節税している点に着目しての一体化課税についての日税連会長の意見。

措置法での一時的な取り扱いではなく、抜本的に税法を改正されてしまうと、長期的な展望での対策はほぼ無意味です。このあたりの判断が難しいのですが。さて、一体化はどうなりますか。

既にご案内済ですが、個人的には2年間は改正はないと思います。令和6年度税制改正大綱までは盛り込まれないはず。

 

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@smoritoshi

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