ID・パスワード方式については、マイナンバーカードが普及するまでの暫定的な対応として運用しているところですが、マイナンバーカードの保有率が約8割となり、特に「マイナンバーカード方式」を利用される方が増加している状況です。
からの。
これを受け、マイナンバーカードを用いた e-Tax の利用をより一層進める観点から、令和7年 10 月1日より、今後新たに e-Tax で申告される方へは「マイナンバーカード方式」をご案内することとし、「ID・パスワード方式」で使用する ID・パスワードについては、新規発行を停止することといたしました。
ということで、今後、初めてe-Taxを利用する場合、マイナンバーカード方式を利用するしかなくなると。
既にID・パスワード方式の場合は引き続き継続できるが、今後の対応は改めてのご案内となる。
暫定的なID・パスワード方式はその使命を終えたということなんでしょうね。
あと、このあたりの不正も関係していると思いますが。

1. SNSで募集した闇バイトがe-Taxに必要なIDとパスワードを税務署から取得し、トクリュウの担当者に送信
2. 担当者は闇バイトのIDとパスワードを使ってe-Taxで確定申告を行う
確定申告にあたっては、実在する大手企業の仕事の報酬として900万円を計上し、その際、約90万円が税金としてすでに源泉徴収されていると報告。
経費が報酬を上回り赤字が出たと偽ることで、源泉徴収分が還付されるのです。もちろん、実際は大手企業との取引の実態はなく、報酬も経費による赤字もすべてうそです。
ID・パスワード方式の場合、上記のように自分のIDやパスワードを別の人に教えてしまうことで、その利用が可能となってしまうわけで。
マイナンバーカードはさすがに別の人に預けるのは抵抗があるでしょうから、その意味ではまだ不正利用の防止策にはなるのでしょう。
ただ、確定申告時の無料相談会場におけるe-Taxの方法はどうするのでしょうかね。多分にID・パスワード方式でe-Taxをしていたはずです。来年1月以降の会場の対応方針は気にしておく必要があります。
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