税務調査で提出を求められた資料のe-Taxによる提出の具体的手続

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令和4年1月から税務調査等で提出を求められた資料(調査関係書類)のe-Taxによる提出が開始しています。

税務調査等で提出を求められた資料(調査関係書類)のe-Taxによる提出について

わかっていましたが、開始してから2件ほどの調査においては紙で郵送して提出していました。e-Taxで提出できるって忘れていたのもありますが。

で、今回の税務調査で試しにやってみようと思ったものの、思った以上に面倒くさかったので、備忘録的にメモ。

税務ソフトでは不可。e-Taxソフトのダウンロード版が必要。

まず、ココで挫けます。当事務所のEPSONの電子申告ソフトでは調査関係書類のe-Taxが不可でした。というのも、そもそもe-Taxをするにあたり、資料をPDFにして添付する必要がありますが、添付をする元データがないのです。修正申告書と一緒にe-Taxするのであれば修正申告書に添付すればいいのですが、修正申告前の書類のやり取りの段階では添付できません。この場合、国税庁のe-Taxソフトを使用しなければなりません。さらにWeb版では不可。ダウンロード版を使用する必要があります。面倒すぎ。ただ、このあたりはスタートしたばかりなのでイロイロ対応していないのかなと。順次ソフト会社でもシステム対応してくるんじゃないかと楽観的には考えています。

「提出先調査部門等番号」の取得

なんやねんその番号は。という話なのですが。通常どおりe-Taxしてしまうと、税務署の管理運営部門の処理に回ってしまい、実際の調査担当官にその資料が降りてくるまで時間がかかってしまいます。調査担当官からしたらデータをすぐに見たいでしょう。その調査担当官のパソコンに直接送信されるのかどうかまではわかりませんが、提出先調査部門等番号を入力することで送信後、担当官がすぐにデータを確認できるようです(どのように調査担当官が見られるのかは今度税務署の幹部協議会で確認してみようと思います)。ということで、調査担当官に調査関係書類をe-Taxで送信したい旨を告げるとこの「提出先調査部門等番号」を教えてくれます。これを入力して送信する、と。で、番号の感じからすると、この番号には規則性があると思われます。いちいちこの番号を確認するのも面倒なので、規則性があるならその規則性を公表してほしいところです。これも今度税務署側に確認してみます。

ダウンロード版電子申告ソフトからの送信

箇条書きでメモ。

流れとしては、電子申告するにあたり、表紙とデータを添付する送付書の2部を作成する感じ。

  • 利用者ファイルの新規作成(メニューボタン利用者情報登録から電子証明書の取得も必要)

(ここから表紙の作成)

  • メニューボタン「作成」から「申告・申請等」
  • 右下「新規作成」
  • 「申請・届出」を選択
  • 税目タブから「その他国税関係」
  • 「次へ」
  • 「調査関係」選択
  • 「調査関係書類(イメージデータ)」選択
  • 「次へ」
  • 「申告・申請等名」に適宜名称を入力して「OK」選択
  • 基本情報入力欄に必要事項を入力(「必須」欄だけでOK)
  • 帳票一覧から「調査関係書類(イメージデータ)」をクリックして「イメージデータ送付書(調査関係書類)」を表示
  • ここで「提出先調査部門等番号」を入力(「送信資料名」「連絡先」も未入力だとエラーになる)
  • 右下の「作成完了」をクリック

(ここから送付書の作成)

  • メニューボタン「作成」から「申告・申請等」
  • 右下「新規作成」
  • 「申請・届出」を選択
  • 税目タブから「その他国税関係」
  • 「次へ」
  • 「調査関係」選択
  • 「イメージ添付書類(調査関係書類)を選択して「添付書類送付書」を選択
  • 「次へ」
  • 「申告・申請等名」に適宜名称を入力して「OK」選択
  • 基本情報入力欄に必要事項を入力(「必須」欄だけでOK)
  • 帳票一覧から「添付書類送付書」をクリックして「イメージデータ送付書(調査関係書類)」を表示
  • 「添付書類(PDF)の組み込み」を選択して送信したい書類を添付
  • 右下の作成完了をクリック

(以上がデータ作成。ここから送信手続)

  • メニューボタンの「署名可能一覧へ」から「電子署名」をクリック
  • 作成した2つのデータを選択して右下「署名」をクリック
  • 署名完了後、メニューボタンの「送信可能一覧へ」を選択
  • ここで、「単独送信不可申告・申請等一覧」から作成したデータを選択して右下の「紐付け」をクリックして紐付けするデータを選択して「OK」
  • 「送信可能申告・申請等一覧」の右下「送信」をクリック

 

ざっとこんな流れでした。最初は電子申告する方が時間がかかりますが、これも生みの苦しみとして耐えるしかないでしょう。慣れればなんてことはなくなるはず。

紙に出力して提出ですと、郵送代も紙代等も到着までに時間もかかりSDGsではないですしね。

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関東信越税理士会東松山支部 経理部長
関東信越税理士会埼玉県支部連合会 会員相談室相談員
嵐山町固定資産評価審査委員会 委員

@smoritoshi

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