金融庁は11月にも、信金大手、西武信用金庫(東京都中野区)に立ち入り検査する方針を固めた。不動産投資向け融資で業者の書類改ざんを見抜けず、多額の貸出を行っていた可能性が高いという。
「早くも“第二のスルガ銀行か”と取り沙汰され始めました。杜撰な融資の背後にあると指摘されているのが、落合寛司理事長(68)の存在です」(金融庁関係者)
(中略)
その落合氏の後ろ盾だったのが、スルガ銀のことも「地銀の優等生」と持ち上げてきた森信親前金融庁長官だ。
「そもそも信金は銀行とは異なり、会員の相互扶助が目的の非営利法人ですが、森氏は拡大路線を取ってきた西武信金を『信金の雄』と呼んできた。16年11月に開催された第5回産業金融フォーラムでも、森氏がまず基調講演で西武信金を褒め称え、続けて落合氏が対談企画に登壇していました」(同前)
そしてその後ろ盾だった森長官はもういない。
森氏は今秋から米コロンビア大国際公共政策大学院で非常勤教授として、日本の金融政策などを教えている。スルガ銀と西武信金の実例こそ、最大の教材だろう。
なかなかに手厳しい。
当事務所の顧問先でも確かに2010年頃から西武信金の融資姿勢がガラッと変わったのを覚えています。あまり良いとは思えない方向に変わったので、残っている融資返済が完了したのを契機にお付き合いはなくなってしまいましたが。あの違和感は今からすると正しかったのかどうなのか。
http://bunshun.jp/articles/-/9599
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