吉本興業会長「反社会勢力との決別徹底」 闇営業問題(日本経済新聞)

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「吉本は長年、諾成契約という口頭による契約を交わしてきた。紙の契約書はないが、契約は存在する。法的にも問題なく、今後もこの契約方法は変わらない、芸人がテレビや映画に出演したり、書籍を出したりする時は、相手の会社と書面で契約を交わしている」

諾成契約=口頭による契約、ではありません。当事者の合意のみで契約効力が発生する契約のことを諾成契約というわけで。これでは契約の立証が難しいことから、書面で契約書を作成して双方が署名押印する形をとるのがビジネスの世界のはずですが。

「吉本は家族的、共同体的な色彩のある会社だ。昔の芸人の中には漢字が読めない人もいて、紙の契約書は存在しなかった。その流れが続いている。『本日から○○師匠に弟子入りしました』と挨拶にきて、『おう、そうか。頑張りや』。そんな口頭でのやりとりが契約だった。紙の契約書で縛ったりせず、出入りも自由だ。太平サブロー・シローのように、いったん吉本を出て、また戻ったなんて芸人もいる」

昔はそうだったかもしれません。昭和がとっくに終わり平成も幕を閉じ、今や令和の時代に漢字が読めない人はそうそういません。紙の契約書を作成しない理由にならないと思いますが。

「例えば、明石家さんまに、契約書作るで、なんて言ったら、彼はおそらく、何を今更、そんな水くさいことを、大崎さん頭おかしいんとちゃいますか、と笑い飛ばして終わりだろう」

明石家さんまだったらこういうだろう、として会社でも上位者の発言を想定して下位者を威圧するのはブラック企業の典型です。契約書はともかく、この言い回しは良くない。

全体を通して思考が時代と並走できていないように思われます。

他の芸能事務所はどうなのか。契約書はないのか。そこが知りたいところです。

吉本興業会長「反社会勢力との決別徹底」 闇営業問題 - 日本経済新聞
吉本興業ホールディングスの大崎洋会長が12日、所属芸人が会社に無届けで反社会的勢力(反社)のイベントに出席、報酬を得ていた問題について日本経済新聞の取材に応じた。大崎会長は「10年前に反社との決別を宣言し、社員、芸人の研修も重ねてきたが、こ...

 

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