獺祭の窮地を救った「3つの数字」 桜井博志・旭酒造社長


獺祭の窮地を救った「3つの数字」 桜井博志・旭酒造社長

これは非常に参考になるインタビューで必読。2015年12月のエントリーと少し前のものですが。

──それまでは、財務状況のチェックが甘かった?

 日本酒造りは杜氏の経験と勘に委ねる部分が多く、生産計画や在庫の調整なども含めて「ブラックボックス化」されていました。社長の私でも、会社の数値をすべてはつかめていなかった。危機的な状況に立たされ、「ヒントがあるかもしれない」とわらをもつかむ思いで、財務状況の把握に取りかかったんです。

 私はエクセルの初心者だったので、解説本を買って、見よう見まねで「在庫」「原料の仕入れ量」「人件費」…と手入力し、寝ないで会社の数値を整理しました。原始的なやり方ですが、愚直に続けると、「在庫が多すぎる」「人件費はまだこれだけ削れる」と、コスト増につながる“ムダ”に気づくようになる。このやり方を始めた年に、8000万円の赤字をいきなりゼロに圧縮できました。
──会計ソフトの方が効率的では。

 酒造メーカー専用の会計ソフトは、高額で買えなかった(笑)。しかし今思えばここが、当社の命運を分けるポイントでした。結果的に、会計ソフトを使わなくてよかったんです。

 エクセルにデータを手入力する作業は、確かに手間がかかる。でも、それを上回るメリットがあります。「利益を生み出すためには、この数字が大きく関係している」「コスト増に影響しているのは、この数字」。経営数値同士の関連性がよく理解できて、腑に落ちるんです。

 資金繰りもエクセルの表に落とし込めば、「このぐらいの売り上げが立てば、赤字は3年で解消される」と、目標を具体的に確認できる。将来の展望が拓け、希望が持てるようになるから、「もう一度、頑張ってみよう」という気になれましたね。

会計ソフトは基本的には使いづらいもので、その会社会社に対しての汎用性がありません。社長自身でExcelの財務モデルを作成してガンガン回すことが大事。売上も経費も利益も小さな数字の集積ですから、これができる社長は必然的に数字に強くなるし経営にも強くなる。Excelの財務モデルを組んで自分の会社の数字をどんどんいじりましょう。

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